第19回(2025年度)「後藤新平賞」発表

2025年度の第19回「後藤新平賞」は、下記の通り決定致しました。

〈第19回受賞者について〉

■受賞者
〈本 賞〉 茂木友三郎 様(もぎ・ゆうざぶろう/キッコーマン株式会社取締役名誉会長)

 ■選考理由
 茂木友三郎氏は1ドルが360円だった時代にキッコーマンしょうゆの醸造工場をアメリカに建設するプロジェクトに若手社員として取り組みました。莫大な投資が必要でしたが、茂木氏は詳細な現地調査と効率的な製造・輸送・販売計画、綿密な損益計算を繰り返してこのプロジェクトを実現しました。そして、その需要が各国で伸びるのに伴い、日本独特の和食文化を国境を越えて広く世界に展開し、国際的な知的交流にも尽くされました。
 さらに茂木氏は日本の他の製造企業が海外にビジネス展開するための方法について自らの経験を広く情報公開・啓発し、高度成長時代の日本企業の海外投資に大いに貢献しました。この気概と先駆性は、後藤新平が欧米に負けない日本をつくろうと科学的調査を基に日本の近代化政策に取り組んだ進取の気風と相通じるものとして称え、本賞を贈呈します。

〈後藤新平賞について〉

■趣旨
後藤新平は、日本の近代化の過程において、百年先をも見通した時間的・空間的スケールの大きな政策を構想し、「人」を育てながら地域や国家の発展に寄与しました。
本賞では、日本の国内外を問わず、現代において、後藤新平のように文明のあり方そのものを思索し、それを新しく方向づける業績を挙げた方を、一年に一度選考し顕彰します。
(これまでの受賞者についてはこちらのページをご覧ください。)

■選考委員 (敬称略/2025年5月現在)
青山佾(「後藤新平の会」代表幹事、明治大学名誉教授。元東京都副知事)
大宅映子(大宅映子事務所代表取締役、公益財団法人大宅壮一文庫理事長)
小倉和夫(青山学院大学特別招聘教授、国際交流基金顧問。元駐韓・駐仏大使)
片山善博(大正大学教授・地域構想研究所長。元鳥取県知事・総務大臣)
加藤丈夫(富士電機社友。前国立公文書館館長)
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)
増田寛也(日本郵政株式会社社長。元岩手県知事・総務大臣)
藤原良雄(藤原書店社長、「後藤新平の会」事務局長)

■主催 後藤新平の会  ■後援 読売新聞社

■授賞式
(日時)2025年7月5日(土) 13時より(12時半開場)(終了予定14時)
〈プログラム〉主催者挨拶/賞贈呈/受賞者講演
(場所)早稲田大学 早稲田キャンパス14号館201(新宿区西早稲田1-6-1)
(入場料)無料(先着順)
(申込み)同日開催イベントの申込みフォームからお申し込みください。
(備考)授賞式終了後、15時より同会場にて、当会の本年度イベントを開催致します。(イベントの詳細はこちらをご覧ください)