会報 No.25

2021年12月刊行



今号は、第15回「後藤新平賞」授賞式と2021年度公開シンポジウム「後藤新平の『生を衛る道』を考えるPart4 今『政治の倫理化』を問う」の模様を中心にお届けいたします。

〈目次〉

■第15回「後藤新平賞」授賞式

〈受賞講演〉涙・他者性・つながりの記憶
  ――「生を衛る道」の私的メモとして 方波見康雄

■2021年度公開シンポジウム
後藤新平の「生を衛る道」を考えるPart4  
今「政治の倫理化」を問う

〈講談〉〈改訂版〉後藤新平伝――政治の倫理化  講談師 田辺鶴遊

第Ⅰ部 問題提起

政治における人材難 江上 剛
「政治の倫理化」運動は、なぜ研究者の関心を引かなくなったのか? 伏見岳人
公衆衛生と感染症対策の時代
――「公衆衛生の再生」に後藤新平から何が学べるか 三砂ちづる
現代の政治から欠落した倫理について 青木 理

第Ⅱ部 討 論

(司会)橋本五郎/(パネリスト)江上剛、伏見岳人、三砂ちづる、青木 理

■連 載

名古屋時代の後藤新平❸ 空間軸からみた「衛生の道」 石浦 薫
森繁久彌のルーツと後藤新平❸ 森繁久彌の岳父・野村楢次と後藤新平 楠木賢道

■寄稿とトピック

「オンライン版後藤新平文書」の刊行 伏見岳人
〈後藤新平記念館〉だより 第七代東京市長「自治と教育と衛生」 佐藤彰博
〈後藤新平顕彰会〉だより 先人のふるさと・水沢 山口了紀

後藤新平関連情報(2021年6月~11月)
後藤新平の会、研究会活動記録(2021年7月~11月)
事務局だより

会報 No.24

2021年7月刊行



今号は、継続的に書き継がれている春山明哲氏の後藤新平の衛生関連の業績を辿る〈研究ノート〉や後藤新平と並ぶ水沢の巨星、斎藤実との交流に関する伏見岳人氏の論考、そして、楠木賢道氏、石浦薫氏らの連載を中心にお届けいたします。

〈目次〉

■〈研究ノート〉

後藤新平『衛生制度論』とその周辺(その二) 春山明哲
―― コッホおよびペッテンコーフェルとの関係を中心に

■論 考

水沢「二大明星」の交流 ――後藤新平と斎藤実 伏見岳人

■連 載

名古屋時代の後藤新平❷ 廃仏毀釈と病院 石浦 薫
森繁久彌のルーツと後藤新平❷ 菅沼達吉と松本安正 楠木賢道

■寄稿とトピック

〈後藤新平記念館〉だより 「菊池忠三郎」資料 佐藤彰博
〈後藤新平顕彰会〉だより 新平伯のブロンズ像 山口了紀

後藤新平関連情報(2020年12月~2021年5月)
後藤新平の会、研究会活動記録(2020年12月~2021年5月)
事務局だより

7/3開催、2021年度シンポジウム「今『政治の倫理化』を問う 後藤新平の「生を衛る道」を考える Part 4」

来たる7月3日(土)に、定例の当会シンポジウム「後藤新平の「生を衛る道」を考える Part 4」および第15回「後藤新平賞」授賞式(受賞者=方波見康雄氏)を開催致します。(後藤新平賞の詳細はこちらの記事をご覧下さい)

【日時】2021年7月3日(土)
第Ⅰ部 第15回「後藤新平賞」授賞式
    10:30開場/ 11:00開会
第Ⅱ部 シンポジウム
    13:30開会 (17:00終了予定)
【会場】プレスセンターホール(日本プレスセンタービル10階)
(東京都千代田区内幸町2-2-1/定員 先着100名)
【入場料】3000円(学生2000円)(授賞式は無料)

【タイムテーブル】
第Ⅰ部 第15回「後藤新平賞」授賞式 (11時~)
〈本賞〉 方波見康雄 氏(医師、地域医療に尽力)

第Ⅱ部 シンポジウム
「後藤新平の「生を衛る道」を考える Part 4 今『政治の倫理化』を問う」(13時30分~)
〈講談〉
「後藤新平」田辺鶴遊(講談師)
〈パネリスト〉
青木理(ジャーナリスト)
江上剛
(作家)
伏見岳人(東北大学教授)
三砂ちづる(津田塾大学教授)
〈司会〉
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)

【主催】後藤新平の会
【申込み・問合せ】後藤新平の会事務局 まで
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町523 藤原書店内
電話03-5272-0301 FAX03-5272-0450

第15回(2021年度)「後藤新平賞」発表

2021年度の第15回「後藤新平賞」は、下記の通り決定致しました。

〈第15回受賞者について〉

■受賞者
〈本 賞〉 方波見康雄 氏 (医師、地域医療に尽力)

 ■選考理由
生涯を通じて後藤新平の底を流れる思想に、衛生(生を衛る)がある。医学者として出発した後藤は、若くして衛生学を志し、衛生の視点から、日清戦争後の大検疫事業、台湾や満洲の統治を次々と成し遂げていった。
方波見康雄氏が、日本で最も医療に困難があるといっていい北海道の過疎地にあって、齢九四の現在まで六十有余年に亘って地域住民の衛生のため地域に根ざした活動をされてきたことは、まさに台湾の衛生政策に尽力した後藤新平に連なるものとして、ここに本賞を授与します。

〈後藤新平賞について〉

■趣旨
後藤新平は、日本の近代化の過程において、百年先をも見通した時間的・空間的スケールの大きな政策を構想し、「人」を育てながら地域や国家の発展に寄与しました。
本賞では、日本の国内外を問わず、現代において、後藤新平のように文明のあり方そのものを思索し、それを新しく方向づける業績を挙げた方を、一年に一度選考し顕彰します。
(これまでの受賞者についてはこちらのページをご覧ください。)

■選考委員 (敬称略)
青山佾(「後藤新平の会」代表幹事。明治大学名誉教授。元東京都副知事)
小倉和夫(青山学院大学特別招聘教授、日本財団パラリンピックサポートセンター理事長。元駐韓・駐仏大使)
片山善博(早稲田大学教授。元鳥取県知事・総務大臣)
加藤丈夫(富士電機社友。前国立公文書館館長)
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)
増田寛也(日本郵政株式会社社長。元岩手県知事・総務大臣)
藤原良雄(藤原書店社長。「後藤新平の会」事務局長)


■主催 後藤新平の会  ■後援 読売新聞社(予定)

■授賞式
(日時)2021年7月3日(土) 午前11時より(10時半開場)(終了予定12時)
〈プログラム〉主催者挨拶/賞贈呈/受賞者講演
(場所)プレスセンターホール(日本プレスセンタービル10階)
(入場料)無料(先着順。事前にお申し込みください)
(備考)授賞式終了後、午後1時30分より同会場にて、当会の本年度シンポジウムを開催致します。(シンポジウムの詳細はこちら

会報 No.23

2020年12月刊行



今号は、第14回「後藤新平賞」授賞式と2020年度公開シンポジウム「後藤新平の『生を衛る道』を考えるPart3――首都東京と後藤新平」の模様を中心にお届けいたします。

〈目次〉

■第14回「後藤新平賞」授賞式

〈受賞講演〉アイヌとして生きてきて 宇梶静江

■2020年度公開シンポジウム
後藤新平の「生を衛る道」を考えるPart3――首都東京と後藤新平

基調講演 首都東京と後藤新平 青山 佾

第Ⅰ部 問題提起

後藤新平を通して新型コロナへの対応を診る 片山善博
帝都東京の自治と国家経営をつなぐ 加藤陽子
3レベルモデルから考える都市の危機管理 中林啓修

第Ⅱ部 討 論

(司会)橋本五郎//(パネリスト)青山佾、片山善博、加藤陽子、中林啓修

■〈研究ノート〉

後藤新平『衛生制度論』とその周辺 春山明哲
――ローレンツ・フォン・シュタインとの関係を中心に

■連 載

名古屋時代の後藤新平❶  石浦 薫
森繁久彌のルーツと後藤新平❶  楠木賢道

■寄稿とトピック

杉山茂丸から見た後藤新平 馬場宏恵
〈後藤新平記念館〉だより 佐藤彰博
〈後藤新平顕彰会〉だより 山口了紀
〈須賀川後藤新平の会〉だより 菊地大介

後藤新平関連情報(2020年5月~11月)
後藤新平の会、研究会活動記録(2020年7月~11月)
事務局だより

会報 No.22

2020年7月刊行


今号は、刊行が待たれる「後藤新平日記」の校訂を担当している伏見岳人氏による、これまでの経過報告や、後藤新平が逓信相時代の部下である詩人、平木白星に執筆させた『劇曲 平和』に関する論考を中心にお届けいたします。

〈目次〉

■「後藤新平日記」に期待されるもの 伏見岳人

■後藤新平の『劇曲平和』をめぐって

香水郵便の考案者――後藤新平が共感した詩魂 出久根達郎
後藤新平案『劇曲平和』を読む 加藤陽子
  ――日本と日本人をいかに表象するかという問い

■〈研究ノート〉

後藤新平の「衛生への道」をめぐって――「学俗接近」の視点から 春山明哲

■寄稿とトピック

〈後藤新平記念館〉だより 
 令和元年度企画展(三プラス一) 佐藤彰博
〈後藤新平顕彰会〉だより
 後藤新平顕彰塾寺子屋 山口了紀
〈須賀川後藤新平の会〉だより
 絵本『新平と須賀川』の制作 菊地大介
  ――新元号記念特別企画として
〈名古屋「市民まちづくり風の会」〉だより
 後藤新平の風を吹かせたい 石浦 薫

後藤新平関連情報(2020年1月~6月)
事務局だより

【満席・受付終了】7/12開催、2020年度シンポジウム「後藤新平の「生を衛る道」を考える Part 3」

★★本イベントは満席のため受付終了しました★★

来たる7月12日(日)に、後藤新平の没90年を記念して、シンポジウム「後藤新平の「生を衛る道」を考える Part 3」および第14回「後藤新平賞」授賞式(受賞者=宇梶静江氏)を開催致します。(後藤新平賞の詳細はこちらの記事で既報です)

【日時】2020年7月12日(日)
第Ⅰ部 第14回「後藤新平賞」授賞式
    10:30開場/ 11:00開会
第Ⅱ部 シンポジウム
    13:30開会 (17:00終了予定)
【会場】アルカディア市ヶ谷(私学会館)3F「富士」
(東京都千代田区九段北4-2-25/定員 先着100名)
【入場料】2000円(授賞式は無料)

【タイムテーブル】
第Ⅰ部 第14回「後藤新平賞」授賞式 (11時~)
〈本賞〉 宇梶静江 氏(古布絵作家、詩人)

第Ⅱ部 シンポジウム
「後藤新平の「生を衛る道」を考える Part 3 首都東京と後藤新平」(13時30分~)
〈特別講演〉
「首都東京と後藤新平」青山佾(明治大学名誉教授、元東京都副知事、当会代表幹事)
〈パネリスト〉
片山善博(早稲田大学教授、元総務大臣、元鳥取県知事)
加藤陽子
(東京大学大学院教授)
中林啓修(国士舘大学准教授)
青山佾(上記)
〈司会〉
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)

【主催】後藤新平の会
【申込み・問合せ】後藤新平の会事務局 まで
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町523 藤原書店内
電話03-5272-0301 FAX03-5272-0450

【満席・受付終了】第14回(2020年度)「後藤新平賞」発表

2020年度の第14回「後藤新平賞」は、下記の通り決定致しました。

〈第14回受賞者について〉

■受賞者
〈本 賞〉 宇梶静江 氏 (古布絵作家・詩人)

 ■選考理由
北海道開拓団が入植して150年余。先住民アイヌにとっては、いわれなき差別と大地に根を下ろした独特のアイヌ文化の崩壊を意味しました。宇梶氏は、50年前「ウタリたちよ、手をつなごう」と、アイヌの結束を呼びかけ、自然への畏敬に満ちた「アイヌの精神性」の意義を多くの人に知ってもらうべく立ち上がり、その後、アイヌの伝統刺繍をもとに、独自の古布絵の世界を切り拓いてきました。
宇梶氏のこれまでの歩みは、その地の歴史文化を最大限尊重し、少数民族にも深い関心を持って台湾や満州の経営にあたった、後藤新平の「共生」理念と深く通じるものがあり、後藤新平賞にふさわしいものと考え、本賞を贈呈します。

〈後藤新平賞について〉

■趣旨
後藤新平は、日本の近代化の過程において、百年先をも見通した時間的・空間的スケールの大きな政策を構想し、「人」を育てながら地域や国家の発展に寄与しました。
本賞では、日本の国内外を問わず、現代において、後藤新平のように文明のあり方そのものを思索し、それを新しく方向づける業績を挙げた方を、一年に一度選考し顕彰します。
(これまでの受賞者についてはこちらのページをご覧ください。)

■選考委員 (敬称略)
青山佾(「後藤新平の会」代表幹事。明治大学名誉教授。元東京都副知事)
小倉和夫(元駐韓・駐仏大使。青山学院大学特別招聘教授、日本財団パラリンピックサポートセンター理事長)
片山善博(早稲田大学教授。元鳥取県知事・総務大臣)
加藤丈夫(国立公文書館館長)
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)
増田寛也(日本郵政株式会社社長。元岩手県知事・総務大臣)
藤原良雄(藤原書店社長。「後藤新平の会」事務局長)


■主催 後藤新平の会  ■後援 読売新聞社

■授賞式 ★★満席のため受付は終了しました★★
(日時)2020年7月12日(日) 午前11時より(10時半開場)(終了予定12時)
〈プログラム〉主催者挨拶/賞贈呈/受賞者講演
(場所)アルカディア市ヶ谷(私学会館)6F「伊吹」(定員50人)
(入場料)無料(先着順。事前にお申し込みください)
(備考)授賞式終了後、午後1時30分より同じくアルカディア市ヶ谷にて、当会の本年度シンポジウムを開催致します。(シンポジウムの詳細は別途)

会報 No.21

2020年2月刊行


今号は第13回後藤新平賞授賞式及び2019年度公開シンポジウム「後藤新平の『生を衛る道』を考えるPart2」の模様を中心にお届けします。

〈目次〉

■第13回「後藤新平賞」授賞式

  〈受賞講演〉素晴らしい賞ありがとうございました 黒柳徹子

■2019年度公開シンポジウム
 後藤新平の「生を衛る道」を考えるPart2

特別講演「後藤新平と関東大震災」 五百旗頭真

◎第Ⅰ部 問題提起

戦争で生ずる境界領域と衛生 加藤陽子
後藤新平の衛生観 新村 拓
後藤新平と岡松参太郎――『台湾経験』からの射程 春山明哲
後藤新平と五人の実業家たち 由井常彦
――渋沢栄一・益田孝・安田善次郎・大倉喜八郎・浅野総一郎を中心に

◎第Ⅱ部 討  論

(司会)橋本五郎/(パネリスト)加藤陽子新村拓春山明哲由井常彦

■寄稿とトピック

椎名悦三郎と叔父後藤新平 伏見岳人
メアリ・R・ビーアドは戦後日本の女性政策にどのような役割を果たしたか 上村千賀子

後藤新平関連情報(2019年8月~2020年1月)
事務局だより

会報 No.20

2019年9月刊行


今号は晩年の後藤新平の講演記録『国難来』の鈴木一策氏による現代語訳による全文紹介と、後藤新平が愛好していた自彊術との関係を示す、十文字大元『自彊術の真髄』に記された「自彊術と後藤子爵」という文章の紹介を中心にお届けします。

〈目次〉

■後藤新平「国難来」

  訳・解説=鈴木一策

■十文字大元「自彊術と後藤子爵」

  ――十文字大元『自彊術の真髄』より 訳・解説=鈴木一策

■連 載

熊沢蕃山と後藤新平(第七回) 鈴木一策
  第三章 後藤新平と「日本新王道論」の射程(続)

都市の生を衛る(2)同潤会とは何であったか  川西崇行
――帝都復興事業と近代都市の住

メアリー・ビーアド二度の来日とその影響(3) 河﨑充代
初来日のビーアド家、滞在先の真相――後藤新平が目論んだこととは

■寄稿とトピック

「衛生のみち」プロジェクトの活動成果 石浦 薫
再び時を刻む「東京麻布後藤邸の振子時計」 佐藤彰博
後藤新平の足跡を訪ねる台湾旅行 山口了紀

後藤新平関連情報(2019年2月~8月)
事務局だより